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勤怠システムに業務開始、業務終了、休憩開始、休憩終了時刻を打刻する
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月末に勤怠表や請求書のPDFにしてメールで送信する
という事務作業に対して、
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playwright
を使って自動で勤怠システムに打刻するようにした -
google apps script(GAS)
を使って月末になったら自動で勤怠表や請求書をメールで送信するようにした
をやってみました。
1に関しては、作業開始時に打刻コマンド
を実行したらその3時間後に休憩開始、その1時間後に休憩終了、その5時間後に業務終了、が自動で打刻されるという仕様です。
playwrightとは
E2Eのテスティングフレームワークですが、ブラウザ操作の自動化にも使えます。
https://github.com/microsoft/playwrightブラウザ操作からシナリオコードを生成する
シナリオコード
という言葉は勝手に作りましたが、テストコードがテストを実行するためのコードなら、
シナリオコード
は何かをテストするわけではなく、何かしらのユーザー操作(シナリオ)を実行するためだけのコードという意味です。
ここを参考にしながらplaywrightをinstallした後、
以下のコマンドを実行すると、ChromiumというGoogle製のブラウザが起動し、シナリオコードを生成したいサイトが表示されます。
詳しくは公式docのここに記載されています。
npx playwright codegen {シナリオコードを生成したいサイト}
下記は、playwrightのdemo用のサイトにアクセスしてみた時のスクショです。
左側にChromium、右側にシナリオコードが表示されています。Chromiumで操作(例: あああと入力する)すると、右側にシナリオコードが生成されていきます。
操作が終わったら、生成されたシナリオコードを自分のプロジェクトのテスト用scriptにコピペするだけなのでとても簡単です。
待ち時間を入れたい
Aという操作をした後、1時間待ってからBという操作をしたい。そんな時はこれ。
// playwrightのサイトに訪問する
await page.goto('https://playwright.dev/')
// 1時間経過させる
await page.waitForTimeout(1000 * 60 * 60 * 1)
playwright.config.tsでtimeout等を調整
シナリオコードを実行する際に、長時間放置すると強制的に終了してしまうので適宜timeoutを設定します。
const config: PlaywrightTestConfig = {
testDir: './tests',
/* Maximum time one test can run for. */
// 念の為10時間(ms)
timeout: 36000000,
また、このままだとシナリオコード実行時にchromium, firefox, chromeなどの複数のブラウザで実行されてしまいます。
今回はブラウザの操作を自動化したいだけなので、chromium以外はコメントアウトします。
projects: [
{
name: 'chromium',
use: {
...devices['Desktop Chrome'],
},
},
/*
{
name: 'firefox',
use: {
...devices['Desktop Firefox'],
},
},
シナリオの実行
npx playwright test --headed
すると、chromiumが起動し、自動で操作する様子が見えるかと思います。
—headed を外すと画面上にchromiumは表示されず、バックグランドで実行されます。
業務開始と同時にこのコマンドを実行すればあとは自動で休憩開始・休憩終了・業務終了まで打刻してくれます。
GASを使って月末に自動で勤怠表・請求書等をPDF化して送信する
こちらは次回。